どうも! とろかふ。です。
私は、一級、二級及び木造建築士のすべての試験を経験し、この度やっと制覇する事が出来ました。
そこで、そんな私のエピソードを笑って頂きたく、記事にしてみました。
この記事は、以下の方々に向けて書いております。
これより、覚えている限りで、ちまちまと書き綴って参ります。これから受験を控えている方のやる気につながるような記事を目指します。
学科試験記
私が一級建築士の勉強を始めたのは、25歳の秋口でした。当時、受験資格が無い状態でしたので、受験資格が得られるまでに、早い段階から勉強を始めて、余裕をもって試験に臨もうと考えていました。
そこで、独学が苦手な私は、資格学校へ通うことにしたのです。
資格学校へ入学
私は、総合資格学院のビクトリーコースという、学科の勉強を2年間行うクラスに入学し、一級建築士になるための勉強を開始しました。
学科試験を受けるまでに、おおよそ2年あることが災いしてか、1年目は勉強していてもなかなか模擬試験の点数が伸びませんでした。
また、日曜日の午後に講習を受けることになったため、授業が長引くと家に帰る時間が遅くなるのが地味に嫌でした。帰って寝るだけではあるのですが、起きたら月曜日が始まる事も憂鬱に感じていました
学科生活2年目
2年目になると、よりハイレベルの講習を行うクラスに所属しました。いよいよ、受験資格も得られたので、学科試験を一発合格すべく、1年目より気合を入れて学習に取り組みました。
気合を入れて学習していたおかげか、模擬試験では良い結果を連発することが出来ました。ただ、なぜかわかりませんが、毎度毎度総合点が107点になるのが不思議でした。
法規が…
模擬試験では、そこそこ良い点を連発出来ていたのですが、ひとつ悩みがありました。それは、法規が毎回20点ほどしか取れなかったことです。
一級建築士の法規は30点満点に加え、法令集の持ち込みができます。得意分野を伸ばすより、苦手分野を伸ばす方が得点は伸びるため、早急に法規の点数を上げる必要がありました。
しかし、それでも法規だけ点数に伸び悩んでいました。
法規集中追い込み特訓
一級の学科試験まで、あと1週間と迫ったところで、残しておいた夏季休暇(3日分)を使い、本番への最後の追い込みに入りました。
法規の点を上昇させるべく、「法規集中追い込み特訓」を実施したのです。朝から晩まで法令集に向かい、ひたすら過去問などを解きまくりました。
法令集に慣れてくると、「この辺に記述があったな」という状況になってきました。これを繰り返していくと、条文を引かなくても暗記で解けるようになったため、正答率がみるみる上がってきました。
学科試験本番
いよいよ一級の学科試験の本番の日がやって参りました。追い込みを行った法規には、まだ若干の不安要素を抱きながら試験に臨みました。
ところが、法規が始まるより前に、しょっぱなから出鼻をくじかれてしまったのです。模擬試験では、毎回9割を取れていた計画・環境の試験が、思いのほか難しかったのです。
法規以外の試験では、大抵時間が大幅に余るので、見直しチェックを何度も行い、マークシートへの転記も確認するようにしていました。
絶対に合っている自信のある問題には”〇”、自信が無い問題には”△”を付けるようにしていました。ところが、1教科目の計画では、”〇”の数が11個しか無く、△の数が9個と異常に多い結果となり、私はこの時、意気消沈してしまいました。
受験番号の記入ミス
さらに、追い打ちをかけるように、とんでもないミスを犯してしまったのです。
それは、受験番号の記入ミスです。
普段、あれだけマークシートへの転記をチェックしているにも関わらず、受験番号の記入ミスをしてしまった気がしたのです。3教科目の法規のマークシートに記入した受験番号を間違えたような気がして、4・5教科目の構造と施工に集中できなかったことを今でも覚えています。
試験終了後
試験終了後、解答用紙を集めている試験官のところに真っ先に向かいました。計画・環境以外の試験には手ごたえを感じていたのですが、受験番号の記入ミスによって「点数が付かなくなるのでは?」と心配でならなかったからです。
当然ではあるのですが、試験官には門前払いをくらい、受験番号の記入ミスの確認が出来ずに帰路についたのでした。帰りのバスの中では、気分がどんよりしていました。
回答速報
資格学校がチャーターしてくれたバスに揺られて、一同は資格学校の教室に帰りました。学校側が用意したマークシートに、各自の回答を転記し、解答速報を待つのみになりました。
しばらくすると、学校の方が合格者の発表をし始めました。ここでは、製図クラスに進める人とそうでない人の振り分けがされます。学校側が集計した回答を基に、予想合格点を算出し、その点を上回る者だけを選別するのです。
受験番号の記入ミスがあったとは言え、試験に手ごたえを感じていた私は、当然名前が呼ばれるものと思っていました。しかし、待てど暮らせど名前が呼ばれないのです。「あれ?おかしい。そんなはずはない!」と心の中で叫んで、1人焦っていたのも空しく、結局名前を呼ばれることはありませんでした。
放心状態で席に座っていると、「とろかふ。さんはいらっしゃいますか」と言われたのです。恐る恐るその声の主に近づくと、別室に案内されました。
そこは、製図試験を受ける者達の集まる部屋でした…。
そうです。学科試験を通過していたのです。
後出しにはなってしまうのですが、私は引っ越しを行った関係で、学科試験の後に資格学校を転校することにしていたのです。解答速報は、在籍者から順に発表されているようで、まだよそ者だった私の結果は、一番最後に発表をしたようでした。
しょっぱなの試験で出鼻をくじかれたことに始まり、法規の受験番号の記入ミス、さらには、名前が呼ばれないという出来事を、1日の内に経験したことで、寿命が確実に縮みました。
蓋を開けてみると、学科試験の点数は107点だったようです。
女神の声
製図クラスに入れることが分かったのは良いのですが、ひとつ気がかりがありました。
そうです。受験番号の記入ミスです。
試験翌日、試験の運営者に電話を掛けました。
すると優しい女性の声で、
とのこと。
この時の女性の声は、まさに女神の声そのものでした。
そんなこんなで、無事製図試験に挑めることになったのでした。
おわりに
以上が学科試験記となります。大分かいつまんで書き綴りましたが、いかがでしたでしょうか。
私のように、試験当日に、さまざまなアクシデントが発生すると、とても心臓に悪いです。本番で慌てているときに限って、アクシデントが多発するので、みなさんは慌てないように気を付けてください。
ちなみに、法規は特訓の成果があったのか、(20点 → 27点)と大きく得点に貢献してくれました。
最後までご覧頂き、ありがとうございます。
少しでも、みなさんのやる気につながれば幸いです。