どうも! とろかふ。です。
ここでは、2018年末に一級建築士に合格したばかりの私が、「なぜ建築士を目指したのか」について、お伝えします。
いつから建築士を志したか
あまり明確には覚えていないのですが、中学生の時には「建築士を目指そう」と、漠然とした考えを持っていたと思います。 小学校の卒業文集を見ると、「プロサッカー選手」と書いてありましたが、早々に夢が変わっていました。
大改造!! 劇的ビフォーアフター
皆さんは、劇的ビフォーアフターという番組をご存知でしょうか。
ボロボロで、様々な不安要素を持った家を、一流建築士の力で生まれ変わらせる番組です。
番組の終盤で、施主の方が泣いて喜ぶ姿を見るたびに、「こんな仕事がしたい!」と思うようになりました。
この番組を見て、建築士を目指した方も多いのではないでしょうか。
残念ながら、番組は打ち切りとなってしまいましたが、たまにBS放送で再放送見ては、感動しています。
勉強が出来なかった
建築士を目指した理由のひとつに、勉強が得意ではなかったということも挙げられます。
高校卒業後の進路は、大学へ進学することを望んでいました。
しかし、勉強が出来なかったため、大学へ進学することができませんでした。(ヘディングし過ぎたかな~)
この時の私は、人生に絶望していました。
建築の仕事がしたい
とは言え、建築の仕事をしたい気持ちに変わりはありませんでした。
人生に絶望していたとはいえ、「建築の仕事に就くにはどうしたら良いのか?」と考え、大学進学とは別のルートを探してみることにしました。
調べてみると、二級建築士という資格が、専門学校の指定学科を卒業すると受験資格が得られることを知りました。
絶望から一転、目の前の霧が晴れ、光の速さで専門学校に進学することを決心しました。
武器を作る
就職する上で、学歴は今なお重要視されるところがあります。企業は、高卒より大卒を優先的に獲得したいということはわかっていました。学歴で太刀打ちできないならば、学歴以外の「武器を作る」ことで、少しでも就職を有利に進めたいと考えたのです。
その際、「私にとっての武器は、二級建築士ししかない!」と思い立ち、二級建築士になるべく、建築の勉強をスタートしたのでした。
二級建築士受験コース
専門学校を卒業後、二級建築士を取得するべく、同じ学校の二級建築士受験コースのある学部に入学しました。そこで、同じ目標をもつ仲間とともに試験勉強を行い、晴れて二級建築士になることが出来ました。
二級建築士に落ちたことも考え、木造建築士も同時に受験しました。努力が実ったのか、どちらの試験にも合格することが出来ました。
建築士としての箔が付く
二級建築士として、社会に飛び出していきましたが、目指すところはさらに上の一級建築士でした。二級建築士より一級建築士の方が「箔が付く」と考えたのです。
建築に携わっていない人でも、建築士という資格があることは、多くの方がご存知だと思います。
建築を知らない方であっても、「二級より一級の方が凄そう!」と思うのは普通のことです。
資格手当
会社によってまちまちではあるのですが、建築士を持っていると、給料に資格手当が付くことがあります。私の勤める会社では、資格手当が付きます。二級よりも一級の方が手当が厚くなっています。
日々、同じように働いていたとしても、資格手当が付くことは、非常に喜ばしいことです。ただ、「貰えるもんは少しでも多く貰いたい!」と思った時に、「こりゃ、一級になるしかないな!」と考えるようになりました。
定期講習
さて、建築士として会社に所属すると、定期講習を受講しなければなりません。
定期講習では、建築士の級に関わらず同じ講習内容となっています。
私が、定期講習を受講した会場では、座席の並びが一級、二級、木造に分けられていました。二級建築士になって、初めての講習はドキドキしましたが、次第にある考えが沸々と湧き上がってきたのです。
それは、「二級より一級の座席で講習を受けたい!」と思ってしまったのです。
同じ会場、同じ講習内容なのにも関わらず、一級の座席に座っている方々が輝いて見えたのです。
管理建築士の取得
建築士事務所に勤めて3年が経過し、管理建築士という資格の講習を受けることにしました。
管理建築士は、建築士事務所に必ず一人専属させなければならない資格を持った人のことです。
資格マニアな私は、受講資格を満たした直後にこの講習を受講しました。
ところがどっこい、受講した直後にある事実を知ってしまったのです…。
それは、建築士事務所を開設するには、該当する級の建築士資格を持つ管理建築士が必要だということでした。
(一級建築士事務所には、一級建築士を持った管理建築士が必要)
資格を取得することが第一目的となっていた私は、そのことに度肝を抜かれてしまったのです。
幸いなことに、現状この資格は、どの建築士の級で取得しても、定期講習などはなく生涯有効であるということです。
つまり、これから一級建築士を取得したとしても、再度講習を受ける必要が無く、登録内容の変更をするだけで済みます。
そうと知れば、一級建築士を目指さずにはいられませんよね!
おわりに
そんな紆余曲折を経て、建築士を目指したのでした。書き綴ってみて思ったのが、資格取得の目的が腹黒いものばかりだということです。「資格手当のため」や「箔が付くから」と言った具合に。
でもまあ、大部分の人は私と同じような腹黒い考えを持って目指しているのではないかと思います。まだまだ語り足りない部分が多くありますが、その辺は別の機会にお伝えしたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。