どうも! とろかふ。です。
この記事をご覧になられているということは、製図試験を受けられる方が大半だと思われます。
この記事は、主に以下の方々に向けて書いております。
・初受験で何を用意すれば良いかわからない方
・思うように製図の時間短縮が図れない方
・他の人がどのような道具を持っているのかを知りたい方など
ここでは、私が実際に使用していた道具を紹介すると共に、その使用感や時短効果、受験仲間が使用していたものなどを余すところなくお伝えして参ります。全く同じものを揃えるのも良い手です。参考にご覧ください。
ちなみに、コンクリート構造をメインにお伝えしていきますが、木造試験でも使える項目はあるので、二級建築士を受験予定の方も安心してください。
お伝えする前に、ひとつ言いたいことがございます。
これに限ります。道具は、早い段階で集めると共に、徹底的に使い慣れてください。この記事をご覧になられたからには、すぐに準備に取り掛かりましょう!
それでは、管理人がお勧めする【製図の神器】をご紹介します。
目次
製図の神器
私は、2018年末に、2度目の製図試験の末、一級建築士に合格しました。そんな私が、実際に使用した道具類の紹介、使用感や時短効果についてお伝えします。
収納ケース
建築士の試験を受験するには、たくさんの道具が必要になります。三角定規やコンパス、テンプレートなど様々です。これらをすべて机の上に置くのは、はっきり言って邪魔です
そこで、このような収納ケースの用意をお勧めします。
机の上の限られたスペースを有効に活用できるとともに、持ち運びにも便利だからです。毎度、決まった袋などに仕舞うのも良いですが、とても面倒です。私はこの収納ケースに道具類一式をまとめて、大きめの紙袋に収納ケースごと仕舞っていました。毎回の出し入れや、本番の時短にもつながります。
用途に合わせたシャーペン
私は、用途に合わせてシャーペンの種類を変えていました。具体的には、柱は7mm、壁は5mm、部屋名は3mmというように。
コンクリート造の場合、柱は「早く、太く、きれいに」描く必要があります。そのため、折れにくく太く描ける0.7mmのシャーペンを愛用していました。
シャーペンを持ち替える時間も惜しいため、最終的には、0.5mmのシャーペンをほとんど使わず、文字や部屋名、植栽以外は、0.7mmのシャーペンですべてを描いていました。
芯の消耗が激しいことから、芯を出す作業を省くため、ペンを振って芯が出るタイプのシャーペンを選びました。ちなみに、愛用していた0.7mmのこのシャーペンは、ペンを振って芯が出るモードと、振っても出ないモードに変換ができてとても便利です。
私は、文字を小さく丁寧に書くのが苦手なため、0.5mmのシャーペンで部屋名などを描くと文字が潰れたり、雑になりがちでした。
そこで、芯の太さを0.3mmにしたことで、小さい文字でも潰れずに描くことが出来ました。ただ、芯が細くなることで、芯折れの頻度が上がってしまうことから、Orenz(オレンズ)というシャーペンを使っていました。Orenzは、その名の通り、芯が折れづらく、おまけに芯を出す作業がほぼ無くなる機能があり、時短にもつながりました。
Orenzの中には、超高級なものがあるそうで、それはなんと3000円以上します。芯が全自動で供給されるらしいです。使ったことはないけど、いつか買ってみたいものです。0.3mm以外に0.2mmのOrenzも使おうと思いましたが、私には芯が細すぎました。
ちなみに、芯の濃さは、すべてBを使用していました。適度な柔らかさを持つBを使うと、個人的にきれいに描くことができるとともに、手首への負担が少なかったためです。皆さんも、自分に合った芯の濃さを見つけてみてください。芯が折れにくくなるだけでも時短になります。芯は、「Ain STEIN(アイン シュタイン)」がおすすめです。
「Ain STEIN(アイン シュタイン)」の詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
ぺんてる株式会社 | STEIN(シュタイン替芯)
芯ホルダー
寸法の丸ぽち(通称:ぐりぐり)や植栽は、芯ホルダーを使用していました。芯が太い分、ぐりぐりを描く時間や、植栽の斜線等を描く作業がかなり短縮できるとともに、図面の印象もかなり変わります。細い芯で描くよりもダイナミックに描くことができ、図面もうまく見える効果があります。一本忍ばせておくだけで、大分変りますよ!
そういえば、鉄腕DASHで鉛筆1本が描ける線の総距離が20kmを超えるとの検証結果がありました。シャー芯はおよそ300mらしいですよ。鉛筆の芯だけを使ったこの芯ホルダーは、半年以上使いましたが、結局一度も芯を交換することはありませんでした。まだ、これだけ残っています。どれだけ、描けるねん!
ペン棚
ペン棚と勝手に名前を付けてしまいましたが、このようなものです。
私は、シャーペン、蛍光ペン、ボールペンなど、それぞれの棚の位置を決めて試験に臨みました。このように、あらかじめ場所を決め、ルーティンワークをすることで、時短を図れます。筆箱から、いちいち目的のものを探す手間が省けますよね。
蓋無し蛍光ペン
蓋の無い蛍光ペンもかなりお勧めです。
蓋が無いことで、万が一蓋が落下した時に、拾う時間を短縮できます。ほぼ、仲間全員が使っていました。本当は、フリクションタイプの蓋無し蛍光ペンがあると最高だったのですが、たぶん存在していないです。
テンプレート付き三角定規
恐らく、ご存知の方も居られると思いますが、テンプレート付きの三角定規は絶対に持っておくべきです。
なぜ、そこまでお勧めするのかというと、三角定規の厚みがあることで、柱を書く際に芯が折れづらく、時短に大いに役立つからです。
テンプレートと言えば、このような平べったいものを持っている事が普通だと思います。
そして、製図用のシャーペンは、ペン先の銀色の部分が通常より長くなっています。
この普通のテンプレートで柱を描く場合、厚みが薄いため、製図用のシャーペンの銀色の部分には当たらず、直接芯にテンプレートがぶつかってしまい、芯折れが多発します。これによる時間のロスは案外あります。ただ、軽くて薄いテンプレートは、家具を描く時などには重宝します。
テンプレート付きの三角定規を使うことで、体感的には、芯折れの頻度が1/10くらいまで減り、尚且つ、きれいで太く確実な柱を書くことができます。明らかに時間のロスが少なくなりますよ。
長定規
平行定規は、横に長く直線を引くことはできますが、縦線は三角定規などを使う必要があります。三角定規は、縦に一気に直線を引けるほどの大きさではないため、何度か持ち直す必要があります。そこで、上のような長い定規をつかうことで、一気に縦に直線を引くことができ、時短につながりました。
時計
時計は、見やすければ基本なんでも良いです。できればシンプルな卓上時計が良いです。なぜ、卓上時計が良いかと言うと、写真でもわかるように、自分で設定した時間配分がメモできるからです。時計の赤ラインは、開始時間と終了時間を示し、青ラインは、この時間までに作業を終わらせる予定を示しています。
また、時計は2台以上もつことを強くお勧めします。本番中に時計が壊れるハプニングが起こらないとも限らないので、安全策として2台以上用意しましょう。
腕時計はあまりおすすめできません。試験時間は長丁場で、ずっと腕を動かし続けることになります。腕時計の重さだけでも、腕に疲労が蓄積されます。「別に腕は疲れないよ」と言う方は、腕時計でも構わないでしょう。
ペン型コンパス
これに出会う前までは、百円ショップなどで売っている安物のコンパスを使っていました。コンパスを使う頻度はそこまで多くは無いのですが、いざ使おうとすると、安物では壊れる心配が高いです。現に、コンパスの留め具の部分が緩みやすく、きれいな円が書けないこともありました。また、コンパスを収納するケースが比較的大きく、筆箱の中には入りませんでした。開け閉めする際や持ち運ぶ際に、音がガチャガチャとうるさいので、煩わしく思っていました。
ある日、東急ハンズを探検していたところ、このようなペン型のコンパスを発見しました。
値段は、1000円ほど。百円ショップのものに比べれば高いですが、一番の特徴は、ペン型をしているため筆箱の中に容易に納めることができる点です。通常のコンパスは、コンパス全体を収納ケースに収める形を取っていますが、これは、芯と針の部分に蓋をする作りです。鉛筆にキャップを付ける感じです。
意を決して購入し、さっそく使い始めました。品質が良い上、円がとても書きやすく、尚且つ、筆箱の中に容易に仕舞う事ができ、私のコンパスの常識が覆されました。見た目もカッコイイです!
番外編
ここでは、製図の神器の中には惜しくも入れなかったが、割とおすすめできるものを番外編としてご紹介します。
ストップウォッチ
製図試験は、1分1秒がとても大切です。そして、時間管理が何よりも重要です。初めのうちは、自分が各項目にどれだけの時間を費やしているかを認識する必要があります。ストップウォッチを使用して、時間管理を徹底しましょう。
ちなみに、時計とストップウォッチが一体となったものが市販されています。
これは、私の私物で、本番でも使いました。試験当日、試験官から使用不可との指摘はされませんでしたが、資格学校の講師の方には、非常にグレーな物だとは言われました。本番までの、製図講習の時に使うのはいかがでしょう。高いですがね。
バンダナ
これは、管理人のように汗かきの方におすすめです。試験会場では、空調の効きが場所によって異なります。汗によって、紙がくしゃくしゃになって、穴が開いてしまうことを防ぐために、ハンカチを準備しても良いのですが、汗を拭く時間も惜しい製図試験では、テニスプレイヤーのように、ヘッドバンダナを付けることで、汗を拭く時間も短縮できます。
バンダナ(必勝ハチマキ)をすると集中力がアップするとも聞いたことがあります。本番でも、もちろん着用して試験に臨みました!
図面を留めるためのテープ
製図板には、このような磁力でくっつくタイプの図面を固定するものが付属されているかと思いますが、私はこれの使用をおすすめしません。
これは、図面を留めておく能力に乏しく、過去に面積表をこの留め具で隠してしまったがために、面積を書き忘れて不合格になった人も居たようです。
私がお勧めするのは、薄手の粘着力が多少強いテープです。粘着力が強すぎると、はがす際に用紙を破く危険もあるので、適度な粘着力のものをご用意ください。薄手であれば、平行定規の邪魔になりにくいので、用紙がズレて元に戻す時間のロスも省けます。ちなみに、管理人はこのようなテープを使用していました。
関数電卓
私は使用していませんでしたが、関数電卓もお勧めです。普通の電卓とは違い、計算式を常に見ることができるので、間違いに気が付きやすいのが特徴です。
ただし、関数電卓は本番で使えないリスクがあるのですが、問題なく使えたよと言う方も居られるので、持っておくのも良いかもしれません。
おすすめ神器ベスト3
上で紹介してきた道具の中で、管理人おすすめ神器ベスト3はこれだ!
② ペン棚
③ 蓋無し蛍光ペン
ペン型コンパスもランキングに入れたいところでしたが、多用するほどではなかったため、ランキング外になりました。ただ、衝撃度としては、1位を挙げても良いくらいです。
おわりに
長々と説明して参りましたが、いかがでしたでしょうか。この記事を見て、「これを用意することにした!」や「時間短縮に効果ばつぐんだった!」などの声につながれば、とても嬉しいです。シャーペンや消しゴムなどは、本番中に壊れたり無くしたりすることもあるので、使い慣れた同じものをもう一つ用意しておくと良いですよ。
ただ、ここまでお勧めをお伝えしてきてからで大変申し訳ないのですが、「本番で使用できなかった」などのクレームは、受け付けておりません。すべて自己責任でお願い致します。上に書いてある道具は、あくまで現時点で実際に使用できたものを紹介しております。会場によっては、使用できない場合も考えられます。また、持ち込むことができないものリストに追加されることが考えられます。使用可能か各自で判断して頂くとともに、不安であれば、製図試験の実施機関にお問い合わせください。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
少しでも参考になれば幸いです。
早い内に、準備をした人が勝ち!