どうも! とろかふ。です
皆さん、着々と建築士製図試験対策に勤しんでいらっしゃいますでしょうか。
製図試験対策は、出来るだけ早く準備をするに越したことはありません。
短距離走は、フライング禁止ですが、製図試験対策は、フライングし放題です!
しかも、フライングを早くすればするほど、合格に直結します。
この記事を読んで欲しい方
・タイムスケジュールの作り方を知りたい方
・タイムスケジュールを取り入れてみようとお考えの方
・管理人のタイムスケジュールの詳細を知りたい方 など
便宜上、一級建築士試験の内容で解説をさせて頂きますが、二級・木造建築士試験でも有効な手段ですので、ぜひ最後までご覧ください。
今回は、 タイムスケジュール の実践編として、出来るだけ早く製図試験対策を行えるように、私が実際に使用したものを細かく解説して参ります。
この記事を読んだ瞬間から、合格は近付いて来ていますので、遠ざけないようにしっかりと準備をしていきましょう!
とその前に、まだ次の記事をお読みでない方は、先にご覧になられてからこの記事を読むことをお勧めします。
タイムスケジュールの詳細
建築士製図試験を攻略するには、ご自身の作業工程を明確にし、極力タイムロスを少なくすることが何よりも不可欠です。製図試験対策に何をすれば良いか迷っている方は、まずタイムスケジュールを作成しましょう。
ここまで断言出来る理由は、私が タイムスケジュール を作成したことで、一級建築士試験の合格を勝ち取れたからです。
私のタイムスケジュール
この画像は、私が一級建築士試験を受ける際に、実際に作成したものです。
※クリックで画像が拡大します。
画像だけではわかりにくいと思いますので、大まかに表にするとこうなります。上から下に進んでいきます。(一級建築士製図試験の試験時間は6時間30分)
作図時間は、「 エスキス 多」プランでは2時間20分、「理想」プランでは2時間30分としています。課題の難易度やその時の体調などによって作業工程を柔軟に対応出来るように2パターンを設定しています。
ちなみに、作図時間2時間30分は、初めて図面を描く方にとって、早いペースかもしれません。描き始めの頃は、3時間は掛かると思います。徐々に描き慣れて、効率の良い方法を突き詰めると2時間30分も見えてきます。
読み取り
課題文の読み取り時間は、20分程度を見込んでいます。
エスキス や プランニング に自信のある方は、もう少し長い時間を割いても良いと思いますが、最低20分は必要でしょう。
課題文を読むときは、蛍光ペンを使って重要な箇所にチェックを入れるようにしていました。どこに何が書いてあったかを瞬時に判断出来る課題文作りをする必要があるからです。
実際に使用していた蛍光ペンがこちらになります。蓋が無いタイプの蛍光ペンなので、蓋を地面に落として拾う時間が無くなり、時間短縮(時短)に効果的です。戦友の大部分がこの蛍光ペンを使っていたことから、お勧めの一品です。
エスキス
エスキス は人によって得意不得意が分かれます。私は得意ではないので、60分から70分程度時間を割いていました。
1度目の製図試験では、エスキスの作業工程を気にせずに、がむしゃらに問題と向き合っていました。結果は不合格でした。
2度目の試験では、1度目の反省を生かし作業工程を明確にするようにしました。その結果、エスキスのコツをつかむことができ、合格を勝ち取ることが出来ました。
エスキスのコツ
エスキスが急に上達することはありませんが、コツを言うなれば、やはり作業工程を身に付けることです。
私の場合、紙にまとめてはいませんが、何度も繰り返す中で修正を加えながら、自分に適した作業工程を身に付け、効率化を図っていきました。
プランニング
重大なミスを犯さないためにも、作図開始前に必ずチェック作業を行ってください!
絶対に!!
作図
私は、作図作業を4つのステップに分類して管理していました。全部を書き出してみます。
STEP 1 : 外壁の下書き、 柱打ち 、吹き抜けマーク
STEP 2 : 下書き、PS 、EPS 、DS 、シャッター、非常口、壁、開口部、庇、 延焼ライン 、上部開放マーク、コア、PC 、 ×マーク 、外構、植栽、花壇
STEP 3 : 断面図作成
STEP 4 : 家具、避難経路、文字入れ、 防火設備 、 特定防火設備 、面積表、植栽(体裁用)、チェック
やたらと細かく分類されていますが、何度も修正を加え、この作業工程にたどり着きました。
まだ、具体的な作業工程を決め兼ねている方は、私の タイムスケジュール を基にして作成するのも良い方法だと思います。
延焼ライン、防火設備、特定防火設備などは、私が受験した年の試験課題特有の作業工程なので、その年の試験課題に合った方法に適宜変更を加えてください。
計画の要点
計画の要点には十分に時間を割きたいので、16時から作業が開始出来るように「16時死守」としています。
計画の要点は、時間を短縮するために時間配分を短くされやすいそうですが、試験での配点が「図面5割、計画の要点5割」と言われていることから、安易に時間を短くすると痛い目を見ます。
時間にある程度のゆとりを持たせ、図面と計画の要点との整合性を確認するためにも、十分に時間を割く必要があります。
計画の要点を作図開始前にやる手法もありますが、私はお勧めしていません。
お勧めしない理由を次の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
補足・体裁
17時からの30分間を「 補足 ・体裁 」の時間として設定しています。
補足 は、各図面(平面図、断面図 など)へ最低1つは書く必要があります。可能であれば、1つと言わず書けるだけ書いてください。そうすることで、図面の見栄えがぐーっと良くなります。
体裁は、全体を俯瞰した際に、描き落としなどを整える作業時間として割いています。私の場合、寸法の書き漏れや花壇をより密に描くことを行っていました。花壇を密に描くだけでも、同様に図面の見栄えが良くなります。
図面外し
タイムスケジュール に記載されている「 図面外し 」とは、上で説明を行ったSTEP 4の作図作業を行う場合に、平行定規から図面を外した状態で、残りの作図を行うことを意味します。以降、平行定規を使わないことが前提なので、図面を平行定規から外した後、平行定規は邪魔にならない位置に退避させておきます。こうすることで、図面をくるくる回しながら文字を描くことが出来るため、描くスピードが速くなります。
この 図面外し は、他者へのアピールにもなりますし、「さぁ、部屋名を描くぞ!」といった気持ちにもなりますので、ここで一旦気合を入れ直したい方にはお勧めです。
ダウンロード
ルーズリーフなどに、独自のタイムスケジュールを作成するのが面倒な方は、テンプレートを用意しましたので、ダウンロードもしくは、印刷をしてぜひ使ってみてください。
< 一級建築士用 : 6時間30分 >
タイプ 1 : PDF
タイプ 2 : PDF
< 二級・木造建築士用: 5時間 >
タイプ1 : PDF
タイプ2 : PDF
※エクセルで欲しい方は、Excelをクリックしてダウンロードをしてください。(一級、二級・木造をまとめています)
余談ですが、ルーズリーフは無印の5mm方眼が使い勝手が良くお勧めです。
おわりに
以上が、タイムスケジュール実践編の解説です。私は、一級建築士製図試験を2度目の受験で突破することが出来ました。1度目と2度目での違いは、このタイムスケジュールを作ったか否かです。
皆さんの製図試験突破には、タイムスケジュール作成が欠かせません。全く同じでも構わないので取り入れることを強くお勧めします。
最後までご覧頂き、ありがとうございます。
少しでも参考になれば幸いです。
編集後記
製図試験に有用な選りすぐりの「製図の神器」をコレクションにしています。1分1秒でも時間を短縮したい試験において、共に試験を戦う道具を揃えることは必須です。
ご興味のある方は、こちらも併せてご覧ください。
どうも! とろかふ。です。 28歳 一級建築士 建築系のインフルエンサーを目指しているところです! 建築のブログもやっています! https://torocafe.com
room.rakuten.co.jp
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