どうも! とろかふ。です。
この記事をご覧の方は、建築士設計製図試験を控え、少しでも時間短縮の方法をお考えのことと存じます。
この記事は、以下の方々に向けて書いております。
・時短がなかなか上手く行かない方
・時短の効果を知りたい方
ここでは、私が実践した時短の方法を、時短効果とともにご紹介して参ります。人によっては、時短にならなかったり、別の方法を試した方が時短になることもあるので、参考程度にご覧ください。
ちなみに、コンクリート構造をメインにお伝えしていきますが、木造試験でも使える項目はあるので、木造試験を受験予定の方も安心してください。
別の記事「製図の神器」でお伝えしている内容と被るところもありますが、あしからず。
目次
時短のコツ
設計製図試験は、長丁場ではあるものの、実際に模擬試験などで経験すると、明らかに時間が足りないと感じるはずです。合格するためには、ミスを限りなく少なくし、すべてを描き切る必要があります。ミスを少なくすべてを描き切るためには、それ相応の時間が必要になりますが、その時間を捻出するのは案外難しいことに気付くはずです。
そのような中でも何とかして時短を行うために、私が実践した時短の方法をご紹介させていただきます。ぜひ、真似をしてみてください。
さんすけクリップ
三角スケールの事です。さんすけを使う際の時短のコツとして、さんすけにクリップを付ける方法があります。
製図試験は、1/200スケールなので、写真の様にクリップをさんすけの1/200が常に下となるように取り付けるだけで、スケールをいちいち確認する時間が省けます。
時短効果としてはいまいちかもしれませんが、「塵も積もれば山となる」ですよ!
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先にぐりぐりを描く
「ぐりぐり」と言うのは、寸法線の丸ぽちの事です。これを先に描くというのは、どういうことかを説明します。多くの方は、描き始める際に補助線を引かれると思います。写真のような感じです。
その補助線を描くためには、柱スパンがわからないと始まりません。補助線を描く方法はいろいろあると思いますが、何か柱スパンの目印となるものを用紙に描くかと思われます。
私が実践した上で提案するのは、補助線を描き始める前に、補助線の目印を「ぐりぐり」でやってしまおうという方法です。ちなみに、「ぐりぐり」は、芯ホルダーで描くのがお勧めです。
「ぐりぐり」を先に描くことで、補助線を引く場所の目印になるだけでなく、補助線を引くついでに、寸法線を描き足すだけで、寸法が出来上がってしまいます。写真は、補助線を横に描いている途中です。
先に補助外壁線を下書き
外壁を先に下書きするのにも理由があります。外壁を先に下書きすることで、建物の外形を大まかに把握することができ、描き間違えに気が付きやすいからです。
吹き抜けやコアの位置なども全体像から把握しやすくなります。吹き抜けやコアの位置を間違えて描いてしまう事は、意外と少なくありません。
他にも理由があります。
補助外壁線を下書きをすることで、開口部の位置やマークが早くきれいに描きやすくなります。外壁の下書きが無い場合には、開口部の位置やマークを早くきれいに描くために、頭の中で「開口部の位置はこの辺かな」や、「開口部マークはこれくらいの大きさじゃないとはみ出して汚いな」なんて思考になりがちです。その思考を頭の中で巡らせている時間がもったいないです。図面を描き始めたら、描き終わるまで、極力考え事をしてはいけません。無心で描き続けることが描き上げるコツです。
開口部マークや扉の位置などを外壁全周に描き終わったら、濃い線を入れていきます。濃い線を入れるとわかると思いますが、窓においては先に引いた補助外壁線が開口部の見え掛かり線として残ります。
シャーペンは2本以上
シャーペンは、同じものを2本以上用意してください。そして、可能な限り使い慣れてください。本番中に壊れて慌てることが無いようにするためです。また、ペンを床に落として拾う時間よりも、2本目を使い始めたほうがきっと時間のロスも少ないはずです。さらには、万が一シャー芯が無くなってしまった際、芯を出したり、芯を補充する時間よりも、2本目に持ち替える方が早いはずです。
長定規
皆さんは、縦に補助線を引く際、三角定規を平行定規に沿わせて引かれると思います。大きい三角定規であっても、1度で作図用紙に縦に補助線が引けないため、何度か持ち替える作業が発生します。
そこで、長定規の出番です。三角定規に這わせて長定規を使うと、1度で縦に補助線が引けるようになります。補助線をきれいに引けるまでには、慣れが必要ですが、何度も持ち替える必要が無くなる分、時短になります。
番外編
ここでは、直接時短に繋がらないかもしれないが、実践していた方法をご紹介します。
固定テープ
私は、製図用紙を薄手のテープで固定していました。具体的には、写真のように輪っかを作り、用紙の裏側の四隅に貼り付けていました。
なぜ、輪っかにしたのかと言うと、表面にテープを貼ると平行定規の邪魔になったり、平行定規にくっついてしまう事が多々あったからです。平行定規にテープの糊が付着しべたべたしたり、作図用紙を汚してしまうこともありました。
裏面につけることで、その事象を防いでいました。輪っかすると、用紙がズレそうな気もしますが、意外とズレません。輪っかで分厚くはなりますが、薄手のテープなので、裏にテープを貼ることによる出っ張りも大して気になりません。(テープを貼っていますが、目立ちません)
製図板に磁力で固定する留め具がありますが、使うべきでは無いと考えています。なぜかと言うと、磁力が弱く製図用紙がズレやすい事や留め具が大きい事で、面積表を隠してしまい、面積の書き忘れによって不合格となった方が居られるそうです。
消しゴムも2つ以上
シャーペンの話の中にもありましたが、消しゴムも2つ以上用意してください。落として拾う時間がもったいないからです。また、消しゴムを使い続けると、角が無くなり、細かく消すことが難しくなります。そういう意味で、2つ以上用意してください。
ちなみに、もっと時短を図るには、「消しゴムを一切使わない!」ことです。消しゴムを使う頻度を極力減らす、できれば0にすることが、かなり有効な時短になります。消しゴムをなるべく使わずに描き切る練習を、早い段階から身につけましょう。
シャー芯はAin STEIN(アイン シュタイン)
シャー芯は、ぺんてるの「Ain STEIN(アイン シュタイン)」がお勧めです。決して、ぺんてるからお金は頂いて紹介をしてはいません。このシャー芯は、芯の強度が高く折れにくいので、芯折れによる時間のロスを未然に防ぐことができます。芯がボキボキ折れると、それだけ時間のロスになる上、ストレスにもなります。
受験仲間は、みなこぞってこの「Ain STEIN(アイン シュタイン)」を使っていました。もちろん、私も愛用していました。
「Ain STEIN(アイン シュタイン)」の詳細は、以下のリンク先をご覧ください。
ぺんてる株式会社 | Ain STEIN (アイン シュタイン替芯)
ぺんてる アイン替芯シュタイン 0.7 2B C277-2B(40本入)
お勧め時短ベスト3
上でご紹介した時短のコツの中から、個人的なお勧め時短ベスト3はこれだ!
② 長定規
③ さんすけクリップ
おわりに
時短のコツは以上となります。この中に、実際に採用してみようと思える時短のコツは見つかりましたでしょうか。私自身、製図試験から半年ほど経過し、忘れているコツもあるかもしれませんが、覚えている限りを記事にしてみました。何度も言うようですが、上でお伝えしたことは、すべて実践しました。言ってみれば、私の好みのやり方になります。皆さんも、自分に合ったやり方を早期に見つけてみてください。
これらのコツの中から、時短に繋がり、良い結果となれば幸いです。
最後までご覧頂き、ありがとうございます。