資格手当や補助に関するお話

Certification-allowance-and-supplementary-story 建築士とは
この記事は、以下の方々に向けて書き綴っております。特に、学生の方に目を通して頂きたい内容です。
  • 建築系の学部に進学をする予定の方
  • 建築業界を目指している方
  • 働きながら、建築士などの資格取得を目指予定の方
  • 建築士の資格に興味が無い方
  • 転職を考えている方
  • 実際に建築士として働かれている方

どうも! とろかふ。 です。

世の会社の中には、資格手当や補助などの各種手当を設けているところがあるのをご存知でしょうか。毎月の給料に、資格の種類や級によって手当が付くことで、モチベーションの向上や、日々の生活の助けにもなっています。

 そんな資格手当や補助に関するお話を、建築業界に居座る私の言葉や目線で、お伝えさせて頂きます。

資格手当や補助のお話

会社の業種によって、さまざまな資格手当や補助があります。記事をお読み頂いている方の中には、こういった手当や補助を貰っている方も居られると思います。
ここでは、主に建築業界での手当や補助に関するお話をざっくりと書き綴って参ります。

資格手当とは

私の会社では、資格手当として、一級建築士には月2万円、二級建築士には月1万円を支給してくれます。このように、取り扱う業務に関連する資格を取得していると、給料に手当分がプラスされます。

なぜ資格手当制度があるのか

理由は様々ですが、ひとつに競争入札制度というものがあります。

競争入札制度とは、会社の実績や資産、建築士などの技術職員の人数によって会社の格付けを行い、選定基準を満たした会社の中から、工事の業務委託先が決められる制度のこと。

 
会社に所属する技術職員(有資格者)の人数が多いほど、有利に入札ができることにあります。松山市の一例ですが、建築士の場合では、一級は5点、二級は2点が割り当てられ、その点数の合計値に係数倍したものが持ち点として加算されるようです。つまり、建築士の人数が多いほど、高得点になるわけです。少しでも入札を有利にするため、資格手当という制度を設け、建築士を含む技術職員の人数を確保しているという話も聞きます。

参考 | 松山市建設工事等競争入札参加者の等級及び選定基準に関する要領

別の理由では、仕事を依頼する場合、建築士が多い会社を選びたくなりますよね。会社としても、建築士が多く居ることで仕事受けやすくなったり、依頼が来やすくなるというメリットもあります。

就職先を選ぶ基準に

学生の方や就活中の方で、建築士などの資格取得を目指している場合、入りたい会社の資格取得に対する考えや費用の負担といった制度が、どの程度充実しているか調べてみることをお勧めします。会社の中には、資格学校と連携して、就業時間内などに資格試験の講義をしてくれる所もあるようです。資格学校オリジナルの模擬試験をも実施してくれるそうです。私のように、資格学校へ入学すると、高額の学費が生活の負担になります。費用を補助してくれる会社に入れば、負担がぐっと減ります。

全額自己負担でつらい

求人情報に、資格手当の項目が記載されていることもあります。ホームページを持つ会社の場合は、ホームページの隅々まで見るようにしてください。その会社にOBが居れば、その方に聞くのが手っ取り早いでしょう。それでもわからないことは、思い切って会社に問い合わせをしましょう。

資格手当が無い

大手ゼネコンのような会社だと、建築士の資格は持っていて当たり前という風潮があるらしく、資格手当が出ないところもあるようです。ただし、ベースの上がり方は、無資格者に比べ高くなることでしょう。加えて、出世街道を進みやすくなるはずです。

資格手当補助エピソード

私は、資格学校に通い、2018年末に一級建築士に合格しました。クラスメイトから聞いた話や学生時代に聞いたエピソードを書き綴ります。

飲み会での話題

資格試験を共に戦い抜いた資格学校の仲間との飲み会では、各種手当の話で盛り上がることもあります。クラスメイトの中には、合格祝い金として、会社から100万円貰ったと言う人もいました。また、「資格手当として月5万増える」なんて話もありました。そもそも、「資格手当?何それ美味しいの??」と言う人までさまざまです。
 
5万円
べっ、別に羨ましくないんだからね!

元を取るには

やはり気になるのは、手当だけで元が取れるのかという話です。私は、長い期間資格学校に在籍していました。ざっくり計算だと、ちょっと良さげな車が買えてしまうほど、資格取得の為にお金を費やしてきました。

えっ、まじ!?

私が、今のまま働き続けた場合、元を取るには、14年ほどかかりそうな計算になります。

「一級でも5000円しか貰えない」と嘆いている人もいました。会社によって、資格手当などの有無がそれぞれ異なります。

どうせなら、給料も高く、資格手当も充実している会社を選びたいものです。

資格補助

会社によっては、資格を取得するための費用を負担してくれる場合もあります。

学生時代、二級建築士を目指すコースに在籍をしていました。クラスメイトの中に、とある会社から入学された方が居られました。

話を伺うと、その会社の方針で、資格を取得するために在籍をしているとのことでした。1年間という期限はあるようですが、その間会社に出社する必要は無く、その上給料も出ていたそうです。(さすがに給料は減ると思われます。)

これを聞いて、何て羨ましい制度かと驚嘆したことを今でも覚えています。おそらく、学費も会社持ちであったことでしょう。

世の中には、このような補助をしてくれる会社もあります。行きたい会社に採用が決まる事が一番ですが、建築士などの資格を目指すなら、こういった面にも目を向けてみてはいかがでしょう。ちなみに、会社側は資格取得後直ぐに辞められては困るので、補助の条件を設定しています。

いらないクリスマスプレゼント

私は、一級建築士に合格した直後、免許の登録申請をすることにしました。そこで、私は衝撃の事実を知り、目玉が飛び出たのです。それは、免許証の登録に、諸々合計で約8万円の出費になるという事実でした。

資格学校への学費等の払い込みにより、湯水のように消えていったお金は、このときの私の懐事情を極限まで冷やしてくれていました。そんな中、登録申請に走り回ったその日こそが、くしくも12月25日のクリスマスでした。

 いらないクリスマスプレゼント“とはこのことです。

出費が痛い

私は実費で支払いましたが、この費用が頭を抱えさせました。
「合格祝い金は無いけど、登録料は出して貰えた!」という仲間もいました。

 これから受験をする方は、登録料の事もお忘れ無く!

昇格による昇給

資格手当の話から少し反れますが、会社によってさまざまな役職があります。中には、建築士を必須としている役職もあると伺いました。建築士でなければ就けない役職は、きっと給料も跳ね上がるはずです。資格手当が無い会社であっても、この役職手当狙いも、方法としていかがでしょうか。

まとめ

  • 会社によって、資格手当や補助がある
  • 持っていて当たり前の資格だと貰えない事もある
  • 就活の判断材料の1つになり得る

おわりに

以上が、資格手当や補助に関するお話になります。資格取得に興味が無い方でも、これだけ差が出る可能性があることを念頭に入れておいてください。文句は無しですよ!文句があるなら、資格を取りましょう。

よろしければ、「うちでは、いくら貰っているよー」なんて声を頂けると嬉しいです。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。