どうも!とろかふ。です。
京都に観光で行かれたことのある方は、きっと見たことがあると思います!
これが、今回ご紹介する「犬矢来(いぬやらい)」です。
京都の町並みに映えるこの犬矢来。風情を感じると共に、家屋を守る重要な役目があり、そんな犬矢来が、私は大好きです。
プロフィール
お名前
犬矢来(いぬやらい)
犬矢来とは、京都の町屋などにある軒下の防護柵のようなものを指します。
出典 犬矢来とは(意味とはフレーズ表現辞典)
大きさ
ものによってはまちまちですが、高さ1m前後。
棲息地
材質
竹や鉄が使われる。
犬矢来の役目
見た目にも、趣のある佇まいで鎮座する犬矢来には、どのような役目があるのでしょうか。
犬の放尿除け
由来は、犬の放尿除けのためにあると言われるようです。
私も犬と散歩をよくしますが、電柱や建物の塀の地面に近い部分は、犬の放尿スポットとして人気があります。 黒ずんでいる場所は、大層人気なんだなーと思います。 のんきなことを言っていますが、そこに住んでいる人にとっては死活問題にもなりかねません。
ペットボトルを置くなどの対策をしている場所を見かけることがありますが、効果には疑問が残りますし、全くと言って良いほど風情がありません。
そんな犬の放尿アタックを防ぐと共に、町並みに風情をも与えるこの犬矢来を考え出した先人の知恵に脱帽です。
雨除け
雨の跳ね返りや泥はねから外壁を守り、傷や腐食を防ぐ役割もあるようです。
昔で言えば馬車、現代言えば自転車や車からの水跳ねや飛び石を、犬矢来が防いでくれるため、影響を受けずに済みます。
泥棒除け
犬矢来には、泥棒除けの役目もあるようです。これはどういう意味なのかを考えてみました。
おそらくは、窓や塀をよじ登るのに邪魔な存在であると言うことでしょうか。退けるにしても、大きくて目立ちます。足場として利用され、逆に侵入を許してしまう気がしなくもないですが、素材が主に竹で出来ている事から、人間が立てる程の強度が無いのも理由ではないでしょうか。
道路との境界線
町を歩いていると、自転車や車、植木等が明らかに敷地からはみ出しているところをよく見かけます。
ところで、私の京都のイメージと言えば、秩序が守られた町並みがきれいです。
石畳に朱色の京傘の下で頂くお茶菓子。誰もが憧れる情景ではないでしょうか。
町に住む住民皆が秩序を守り、犬矢来がその役目に一役買っているのかなと思います。
まとめ
- 竹や鉄などの素材で作られている
- 犬の放尿や泥跳ねなどから建物を守る
- 泥棒除けとしての役割も担っている
- 道路と敷地の境界線の目印にもなる
おわりに
犬矢来は、関東では見たことが無いので、京都近辺の独自の文化なのでしょうか。
全国には犬矢来のようなものが存在するのか、今後調べて行けたらと思います。